ハコイスができるまでを見てきました!!
2023年5月、「ハコイス」職人さんとそのご家族のご厚意で作業場まで取材させていただきました。
「ハコイス」は職人の手によって、細部まで安全に配慮され愛情を込めて作られていました。
木材選び
木材は北海道産のもので、節がないものを使用しています。
節は水分量の変化によって、のちに割れにつながるかもしれないからです。
さらにそこから「割れ目がないか」を、職人の目で丁寧に確認しています。
少しでも割れ目があるとそこからヒビが入り、座った子どもがケガをするかもしれないからです。
木材を選ぶ眼差しは真剣でした。
ネジ穴あけ
ハコイスはネジで止めてあります。
木材のみで組み立てることもできるそうですが、子どもが座るということを考えてより頑丈になるよう、金属のネジで止めてあります。ここでも「安全」を最優先している様子がうかがえました。
面取り・磨き(内側)
組み立て後だと内側が磨ききれないので、内側の面取りと磨きを先に行います。
「面取り」とは木材の角をとって丸くすることです。
「磨き」とは表面をやすりで磨いて滑らかにすることです。磨きは3回行います。
ここでかなり時間をかけて滑らかさを追求されていました。
組み立て
ボンドで仮止めしたあと、ネジで止めていきます。
ハコイスは3点が地面とくっついています。
安価なイスをよく見ると、多くは2点が地面とくっついていて、1点は浮いています。
なぜなら、3点でガタつきなく組み立てることが難しいからです。
ですが、子どもが使うことを考えて、より安定するように「ハコイス」は3点を接地させています。
3点をガタつきなく接地させるには、高度な技術が必要です。
特に、ポイントは「組み立てる順番」です。
何度も時間をかけて試行錯誤され、今の順番になったそうです。
組み立てる順番は企業秘密だそうです。
ネジ穴埋め
ネジが表面に出ていたら危ないので、ネジを埋め込んで、上から木材でフタをします。
ここでも手間はかかりますが、安全面を一番に考えています。
面取り・磨き(外側)
組み立て後に外側の面取りと磨きを行います。
ここでも時間をかけて、磨きを3回行います。
手で仕上げ
最後の仕上げは機械を使わず手で行います。やはり手の方が細部まで調整できます。
磨き残しはないか、木材の継ぎ目に隙間はないか、ボンドが残っていないかなど、
最後は手で触りながら仕上げていくそうです。
チェック(3回)
出荷の前に磨き残しがないか、触って3回チェックします。
1回目は職人が、2回目は奥様が、3回目は時間をおいて行います。
1回目で完璧に磨いたと思っても、別の手で触るとまだ磨き残しに気づく。さらに時間をおくと、不思議とまた磨き残しに気づくんです。
少しの磨き残しも逃さないように、とても時間をかけてチェックされています。
焼印
ハコイスの焼印を押します。
最後の最後なので押すときは丁寧に行います。
柄が細かいので温度を調整するのに何度も試行錯誤されたそうです。
とてもおしゃれな刻印です。
ハコイス完成!!
やっと完成しました!
まとめ:赤ちゃんが安全に座れるためのイス
赤ちゃんが座ることを想像して1台1台作っています。
「安全最優先」でハコイスを作られていました。
- 節のない木材を使っている。
- 隙間からヒビが入らないように、隙間がないか木材を慎重に選んでいる。
- 金属のネジでケガをしないように、ネジを埋め込んで木材でフタをしている。
- イスが安定するように、3点が接地するように組み立てている。
- 表面が極限までなめらかになるように、磨き残しがないか3回チェックしている・
赤ちゃんの安全のために細部まで気を使われていることがよくわかりました。
ここまで時間をかけて丁寧に作られた「ハコイス」は楽天で購入できます。
お子さんやお孫さんのために、愛情を込めて作られた「ハコイス」を手元に置きませんか?